2022年は日本の鉄道150年でした。鉄道ジャーナル11月号へ
『鉄道150年を振り返り今後の50年を描く』を寄稿しました。鉄道150年の歴史を振返ると、栄光の100年(どんどん利便向上し社会を牽引)と無念の50年(利便向上が弱まり役割が低下)でした。今後を新たな栄光の50年に転じ、日本の再生や人口V字回復を牽引するようにしたいです。
現状、日本の鉄道は本来の能力を発揮できておらず、口惜しい限りです。
・大都市鉄道:満員電車が100年以上続き解消も見通せず
・都市間鉄道:新幹線開業区間以外は低速・低頻度
・地方鉄道:低頻度・少駅・低速で自動車移動が標準
・二次交通との連携:競合が多く連携は不充分
・貨物鉄道:低速かつ遅延・運休・長期不通が頻繁
50年後にも満員電車は残り、地方は鉄道が壊滅して地域も衰退し、物流はトラック頼りで石油浪費とCO2大量排出が続くようなことは絶対に避けたいです。既存インフラの有効活用をベースとした以下の鉄道イノベーションの提案をまとめました。
・大都市鉄道:輸送力増強とネットワーク充実
・都市間鉄道:中速新幹線と寝台新幹線
・地方鉄道:高頻度化と多駅化
・二次交通との連携:MaaS
・貨物鉄道:貨物新幹線
以上は関係の皆様への批判や揶揄の意図は一切なく、純粋に明るい未来を願ってのことです。新たな「鉄道の栄光の50年」を絵に描いた餅でなく社会で実現すべく、北海道・鳥取・沖縄を始め各所で提案を重ねています。