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ライトレール
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第1回交通ビジネス塾(07/03/20)
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−第1回交通ビジネス塾 開催案内(印刷用2ページ):PDF[115KB]
−第1回交通ビジネス塾 参加者の感想(印刷用2ページ):PDF[95KB] |
開催案内
初回の講師は、国鉄OBの齋藤雅男氏(国連開発計画 鉄道工学専門家、ご子息が元JR東日本常務、現東京モノレール(株)社長)にお願いしました。現在88歳というご高齢でありながら、台湾新幹線建設や各地のLRT(次世代型路面電車)運動に携わられるなど、日本に限らず世界の鉄道のために日夜奔走されています。
齋藤さんは国鉄時代、東海道本線をはじめとした在来線の近代化や新車開発の実務の中心にいらっしゃり、また東海道新幹線の計画や開業後のトラブル解決に関わり、その後の新幹線の発展の礎を築き上げられました。
今となっては意外なようにも思えますが、新幹線の建設に対しては反対の声も根強くありました。アメリカで自動車社会を目の当たりにした識者は「これからは自動車の時代だ」と主張しました。確かに、当時のアメリカ社会は自動車社会になり、鉄道旅客輸送は後退の一路にありました。また、とある新聞は、「東海道新幹線は、『戦艦大和』『万里の長城』と並ぶ世界の三大馬鹿だ」とこき下ろしたそうです。
「現代は不確かな時代だ」と言われて久しくなりましたが、東海道新幹線も世界に手本とすべきものがない中での大事業でした。しかし、齋藤さんは先見の明と強い信念を持ち、東海道新幹線を成功へと導かれました。
地方を中心に公共交通網の衰退が進む今日、これから鉄道はどんな役割を果たしうるのでしょうか。また、地方の過疎化や過度の自動車依存社会をどのように変えていけるのでしょうか。そのためにも、先を見る目をどのように養えば良いのでしょうか。
今回は、ご自身の経験談を交えながら、明治から現在までの鉄道の歴史と交通政策についてお話して頂き、今後の鉄道サービスのあり方を考えていきます。
ぜひ、齋藤さんの著書『新幹線安全神話はこうしてつくられた』(日刊工業新聞社)をお読みになってご参加下さい。
■テーマ
交通政策における鉄道の役割について 〜国家、地域、都市の視点から〜
■講師
齋藤 雅男(さいとう まさお)氏
国際連合開発計画 エグゼクティブ・アドバイザー(鉄道工学専門)。
1919年、福岡市生まれ。1944年早稲田大学理工学部卒、1946年運輸省。
国鉄にて運転、車両の現場を経験。岡山鉄道管理局運転部長、労働科学
研究所初代次長等を経て1965年6月、東海道新幹線支社運転車両部長。
1972年労働科学研究所長で退任。現在も台湾新幹線をはじめ、国内・海
外を問わず精力的に技術指導に当っている。
著書 『新幹線安全神話はこうしてつくられた』(日刊工業新聞社)
『驀進』(鉄道ジャーナル社)
『社会風土と鉄道技術』(中央書院)
■日 時
2007年3月20日(火)19時
■場 所
株式会社ライトレール
会議スペース(池袋駅西口から徒歩約6分)
■タイムテーブル
19:00〜20:00 齋藤氏による講義
20:00〜20:10 休憩(軽食を用意します)
20:10〜21:00 質疑応答、フリーディスカッション
21:00〜22:00 懇親会(同会場にて希望者のみ1,000円会費)
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円
■参加対象者
交通に関わる業務に就いているまたは就くことを希望している人
当日の内容
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作成中
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参加者の感想
- ビジネス塾の印象ですが、私としては、評価高い、というものです。これはひとえに斎藤さんによるところ大ではないかと思います。正直、技術的なことはよくわかりませんが、少なくともとても丁寧にご説明いただきました。また、現場主義といった、気を付けていないと置き去りになりがちな視点を再認識させていただいたと考えています。これらの点から、私としては有意義な会合だったと認識しています。今後の運営については、ひとえに講師の人選によるのではないでしょうか。
どれだけ魅力あるお話しを伺え、意見交換できるか、これにかかっていると思います。
- 講義の内容について、私も満足しています。残念ながら、日本語まだ練習している段階ですので、discussionに私はただ聞いていました。講義に、齋藤さんが台湾新幹線に、言及しました。台湾新幹線は今、まだ、多い問題点が存在していますが、私は、台湾大学の学部の時に、台湾高速鉄道株式会社に、アルバイトしたことがありましたから、齋藤さんに、いろいろ、貴重なアドバイスをいただくことを知っています。この場を借りて、改めて、齋藤さんに、感謝を申し上げます。
- 齋藤様のお話や国交省の方、衆議院議員の方など大変貴重なお時間をいただけたことはありがたく思います。運営の方も、何かと大変とは思いましたしお疲れ様でした。また、議事録か何かで1回ごとに参加した参加者に改めて当日の内容などをお送りすることも得策かと思います。私も、少しでも交通のことに関して勉強していける環境を整えたく思います。
- 先日の感想ですが、国鉄で大きなプロジェクトに関わった生の言葉を聴くことができたことだけではなく、実際に大学で研究をされている方や技術者として働いていた方などの他の出席者とも話をすることができ、これから社会人として生きていく中で道標となりそうな大きなものを得られたような気がします。
- 斎藤様のご講義は大変に面白かったです。とても88歳とは思えないくらいはきはきしていて、とても驚きました。感想として、新幹線建設運営に直接携わったかたのお話を聞いたのは今回が初めてで、トイレの話や、酸欠の話などとても楽しかったとともに、何も参考にするものがない中で、手探りで対策を行っていたことに驚きと感動を覚えました。
物心ついたときから新幹線はすでに東海道で運営されていたので、今のような快適さが新幹線開業当初からあるものだと思っていました。また、何か問題が発生したときにすぐに自分で現場に駆けつけ確認をしてから対策を行ったということは、なかなか誰でもできることではないことだと思い、勇気付けられたような気がしました。私どもの仕事でもクレーム等が寄せられたとき、私はすぐに現場に行き対策や話し合いなどを行ってきました。(斉藤氏と同じように、たいてい報告と現場では内容が異なっている。)
しかし、こうした私のやり方を経費の無駄などと揶揄するやからもいます。斉藤氏の話を聞き、やはり、私のやり方は間違っていないのだと確信することができました。以上の点から、第一回交通ビジネス塾はとても勉強になりました。ありがとうございます。
- 斉藤さんの話は躍動感に溢れていて、とても楽しめました。また勉強会としても、
・組織の中で働くということ、
・旅客サービスは水商売
など、これから社会人になる私にとっては参考になることが多かったです。交通ビジネス塾への提案としては、 3.31発売の週刊東洋経済P180に補助金の全廃に伴った横浜市路線バスの廃止・民間移譲についての記事があります。
「交通サービスの民間移譲」についての勉強会または、横浜市路線バス問題についての具体的な行動計画などを
次回交通ビジネス塾の題材にしてはいかがでしょうか?
参加者限りの情報
当日参加された方は専用のIDとパスワードを用いて下記リンク先ページをご覧下さい。
>> 参加者専用ページ 【要参加者向けパスワード】
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