ライトレール
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第33回交通ビジネス塾(10/05/31) |
開催案内
■日 時
2010年5月31日(月) 18:40(5分前までに集合下さい)
■テーマ
鉄道政策再構築のとき
―遅れ始めたわが国の鉄道政策―
■講 師
中川 大(なかがわ・だい)氏
京都大学大学院 工学研究科 都市社会工学専攻 教授
低炭素都市圏政策ユニット 政策支援センター長
1956(昭和31)年、京都市生まれ。小中高は富山県で過ごす。
81年、京都大学大学院 工学研究科 交通土木工学専攻 修士課程修了。
同年、建設省入省。国土庁地方振興局係長、東京工業大学助手等を経て、
88年、京都大学 工学部 助手。
同講師、助教授、オックスフォード大アカデミックビジター等を経て、
2007年、同教授。
09年、工学研究科 低炭素都市圏政策ユニット 政策支援センター長兼務
国交省 近畿運輸局 近畿地方交通審議会 委員
全国知事会 地方自治先進政策センター 専門委員
富山港線LRT化整備効果検討委員会 委員長等
今回の講師は、京都大学大学院 都市社会工学専攻の中川 大教授です。都市地域計画がご専門で、都市政策評価、都市公共交通評価、鉄道・バス計画等をご研究されています。
各地の交通計画作りにご活躍され、富山ライトレールの実現にも大きな貢献をされました。
以下、ご本人からの当日のお話に関するご紹介です。
日本の鉄道技術が世界最高水準であることは多くの人が認めるところでしょう。しかしながら、ここ数十年の間、日本では鉄道整備は進まず、その高い技術を発揮する場所も限られてきました。現在でも世界有数の鉄道国であるとは言えますが、近年の鉄道政策は残念ながら充実しているとは言えず、大きく進展し始めている世界の鉄道整備に比べて遅れ始める状況となっています。
高速鉄道においては他の追随を許さない状況であったのはすでに過去のことで、現在では表定速度において日本最高の山陽新幹線は、世界で8番目(2010年1月現在)、東海道新幹線は13番目に過ぎません。在来鉄道の複線化率は先進国の水準に遠く及ばず、中国や韓国にも近年追い越されています。都市内交通の新しい形として注目されているLRTも計画だけは多いもののほとんどは実現していません。その一方で、多くの鉄道が廃線となっています。
鉄道に適した国土構造を有し、経営的にも自力で行うことが可能であるほど優秀であったことが、かえって公的な鉄道政策を貧困なものとしてきたのかもしれません。
世界は鉄道の世紀と言われるほど鉄道に注目し始めています。また、それは単に鉄道を作るという視点からではなく、国土政策・都市政策のパラダイムシフトを伴うものです。わが国においても、ここ数十年続けられてきた貧困な鉄道政策を再構築して、将来の交通ビジョンをあらためて描くべきときに来ているのではないでしょうか。ご参加の皆さんとのディスカッションも通じながら、これからの鉄道政策について考えてみたいと思います。
■場 所
豊島区立勤労福祉会館 4階 第2会議室 池袋駅西口徒歩7分
■タイムテーブル
18:40〜19:20 講師による講義
19:20〜19:40 参加者の自己紹介
19:40〜19:50 休憩(軽食を用意)
19:50〜20:40 講義のまとめ+フリーディスカッション
20:40〜21:20 懇親会(同会場にて希望者のみ)
■参加対象者
職業として交通に関わっているまたはそれを希望している方
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円
■お申込み
以下をinfo@LRT.co.jpへお送り下さい。
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