開催案内
■日 時
2012年3月29日(木) 18:40(5分前までに集合下さい)
■テーマ
都市鉄道の今日的課題
■講 師
堀内丈太郎(ほりうち・じょうたろう)氏
国土交通省 鉄道局 都市鉄道課長
1965年 東京都生まれ。10才から茨城県つくば市。89年 東京大学 法学部卒。
同年、運輸省入省。以後、官房国鉄改革部(新幹線スキームタコ部屋)、
鉄道局 幹線鉄道課、自動車交通局、大臣官房、
運輸政策局 環境・海洋課(自動車グリーン税制創設等)、
石川県(能登空港搭乗率保証創設等)、
鉄道局 貨物鉄道室長(エコレールマーク創設)、
鉄道局 危機管理室長(初代:テロ対策、福知山線事故対策)、
鉄道局 企画調整官(鉄道海外輸出支援)、
日本政府観光局 シドニー事務所長(豪州スキーヤーのニセコ・白馬等誘致等)、
海事局 財務・企画室長(トン数税制拡充等)を経て現職。
今回の講師は、国土交通省 鉄道局 都市鉄道課長の堀内丈太郎氏です。
堀内氏は海外の留学及び駐在のご経験もされ、実体験に基づいた国際的視点をお持ちです。また、日本政府観光局(JNTO)シドニー事務所長をされていた時のインタビューでは「国交省に入省したきっかけは昔から電車が好きだったから。」とお話されています。
以下、ご本人からの当日のお話に関するご紹介です。
東京に生まれ、小さい頃から鉄道が身近にあるのが当り前の世界に暮らしてきました。当時は、通勤電車の混雑は今よりずっとひどく、ずっと解決されない問題でした。大学を卒業して運輸省に入ったのも、主として通勤混雑問題を何とかしたいという思いからでした。入省の面接では、「大深度で新宿〜東京、池袋〜東京、渋谷〜東京の新線を作ってはどうでしょうか。通勤混雑を緩和する輸送力増強策になると思います。新宿と東京は5kmちょっとしかなく、まっすぐ結べば60km/hの電車でも5分で行けるのに、誰もそんなに近いと思っていないので画期的なプランになるのではないかと思います。」と言っていた覚えがあります。
今でもそういう思いは残ってはいますが、20年ちょっと経ち今のポストに就き、見える景色はかなり変ってきていると感じています。一般的に言うと、少子化・人口減少、混雑率の低下(もちろん一部未だにひどい混雑が残る路線はありますが)、国・地方の財政の緊縮化、鉄道事業者の投資意欲の減退、都市のインフラ施設としての上下分離の思想の普及、バリアフリー・ホームドアなどサービス水準の向上、駅ナカ・ICカードなど鉄道輸送から派生する収益ビジネスの展開、相互直通運転の進展と輸送障害の影響の広域化、TX・大江戸線・副都心線などさらなる新線の展開、空港アクセス鉄道の利便性向上…。また、営団から東京メトロに変わり民営化がどうなるのか、大阪でも地下鉄が民営化されていくのか、さらには、鉄道にPFIが導入されることはあるのか、フリーゲージは都市鉄道にも展開されていくのか…。
こうした多くのファクターがある中で、都市鉄道政策はどこに力点を置き、どのような手段で展開していくのか。いろいろな制約がある中で自分なりにできる限り取組んでいるつもりですが、皆様には、こうした最近の都市鉄道を巡る状況や政策をできるだけお示しし、ぜひ、いろいろなご感想やご意見を賜ればと存じます。
■場 所
豊島区立勤労福祉会館 6階 第7会議室 池袋駅西口徒歩7分
■タイムテーブル
18:40〜19:20 講師による講義
19:20〜19:35 参加者の自己紹介
19:35〜19:45 休憩(軽食を用意)
19:45〜20:30 講義のまとめ+フリーディスカッション
20:30〜21:20 懇親会(同会場にて希望者のみ)
■参加対象者
職業として交通に関わっているまたはそれを希望している方
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円、懇親会1,000円
■お申込み
以下をinfo@LRT.co.jpへお送り下さい。
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