開催案内
第6回の講師は、(社)日本民営鉄道協会の地方鉄道課長の富井 裕氏です。かつて飯山線という国鉄ローカル線で通学していた経験も踏まえ、個人の立場から、地方民鉄の維持・活性化等について皆様とともに考えていきたいとのお申し出をいただいています。
以下、ご本人からの当日のお話に関するご紹介です。
わが国の地方鉄道は、モータリゼーションの進展等によりその利用者が激減し、輸送密度の低い地方路線では廃止の噂が絶えないのが現実です。鉄道事業者は、このような現状に手をこまねいてきたわけではなく、自助努力により、あるいは沿線の地方自治体の支援を得て、様々な利用促進策に取組んできました。
しかし、経営改善の具体策はもっぱらコストの削減であり、利用促進策の多くは地域住民の好意に依存したものでした。このため、コスト削減策は輸送サービスの低下をもたらし、マイレール意識が冷めてくると鉄道利用の実需も急速に縮小してしまいました。
一方、地方鉄道の駅周辺の多くは農業的な土地利用に供されており、潜在的な利用者すら存在しないという根源的な問題点を抱えています。鉄道需要は派生需要(用向きがあって初めて生ずる需要)であることを考えると、立地条件から見ても、地方鉄道の需要喚起は容易ではないことが伺えます。
地方における鉄道利用の減少に歯止めをかけるためには、分散している需要をどのようにして鉄道に集約・回帰させ、定着させるかという視点が必要です。民鉄協では、この視点から、鉄道需要を喚起するための実証実験を、会員の地方民鉄の協力を得て16年度から実施しています。
これまでの実験結果の紹介を通じて、地方民鉄の利用促進はなぜ難しいのか、また、有効な利用促進策とはどのようなものがあるのかを、皆様とともに考えてまいります。
講義の前半では「地方民鉄の輸送と経営の現状」を紹介し、後半はこのような 現状に至った原因について私見を述べ、最後に地方民鉄の活性化に関する民鉄協の取組みを報告する予定です。地方民鉄の維持・活性化のために、皆様から 斬新なご意見とご提案を拝聴したいと考えております。
■テーマ
地方民鉄の現状と利用促進策について
■講師
富井 裕(とみい・ゆたか)氏
社団法人 日本民営鉄道協会 運輸調整部 地方鉄道課長
1955(昭和30)年、新潟県津南町生まれ。
1977年中央大学法学部卒業。(社)都市開発協会を経て2004年より現職。
■日 時
2007年8月24日(金) 19時(5分前までに集合下さい)
■場 所
株式会社ライトレール
会議スペース(池袋駅西口から徒歩約6分)
■タイムテーブル
19:00〜19:40 富井氏による講義
19:40〜20:00 参加者の自己紹介
20:00〜20:10 休憩(軽食を用意します)
20:10〜21:00 講義+ディスカッション
21:00〜22:00 懇親会(同会場にて希望者のみ1,000円会費)
■参加対象者
交通に関わる業務に就いているまたは就くことを希望している人
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円
■参加者への特典
富井氏のご厚意により、嵯峨野観光鉄道プロモーションDVDプレゼント
■お申込み
以下を info@LRT.co.jp へお送り下さい。
先着12名としますので、お早めにお申込み下さい。
当日は、(株)ライトレールの関係者も参加します。
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