ライトレール
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第26回交通ビジネス塾(09/08/17) |
開催案内
■日 時
2009年8月17日(月) 18:40(5分前までに集合下さい)
■テーマ
定時運転から考える社会と鉄道の関係
〜健全なコミュニケーションには何が必要か?〜
■講 師
三戸祐子(みと・ゆうこ)氏
経済・経営ライター(人とシステムの関わりをテーマにする)
1956(昭和31)年、東京都生まれ
79年 慶應義塾大学 経済学部卒、数理経済学を学ぶ。
2002年 日本の鉄道の定時運行の謎を解き明かした『定刻発車』で、
交通図書賞(技術の部)とフジタ未来経営賞(書籍の部)を受賞。
経済は超巨大なシステムとの発想から、人間系の工学システムにも関心を
寄せ、近年はグリーン物流関係の委員も務める。
趣味は歌舞伎、能などの古典芸能鑑賞。
今回の講師は、経済・経営ライターで『定刻発車 〜日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?〜』(新潮文庫)著者の三戸祐子氏です。
『定刻発車』は、鉄道や交通に関わる者にとって必読と言えるほど内容の充実した本です。会場にて『定刻発車』を定価にて販売しますが、できれば事前に入手してお読みの上でご参加下さい。そして、「P***に・・・と記述されていますが、自分は・・・と考えます。」と、より具体的で深い議論ができるようにしたいと思います。
おそらく、いつものようにいくら時間があっても足りないほどに多くの意見や質問が出ると思いますが、「発言は事前に本を読んでいらした方を優先」します。また、本を持参の方へは三戸さんが直筆のサインを下さいます。以下、ご本人からの当日のお話に関するご紹介です。
日本の鉄道の定時運転は、世界の国々から驚異の目で見られている。「どうしてそんなに正確なのか?」と。日本ではあまりに当たり前に思われていることなので、当の鉄道人を含めて多くの方が答えに窮しているようだ。「日本の鉄道はなぜ正確か?」と問うことは、単に鉄道の技術的側面を理解するだけでなく、日本の社会を理解することでもある。
地を這い、国内の大勢の鉄道員と大勢の乗客に支えられる「鉄道」という交通機関には、地形や気候の影響のみならず、社会風土や文化、社会制度や経済状況などが大きく反映する。鉄道は社会環境の影響を、非常に受けやすい巨大システムなのだ。そして、この巨大システムを動かすソフトウェアである列車ダイヤは、実は日本社会の発想そのものである。
経営資源の多くを日本国内に持つ鉄道という産業は、日本から逃れることもできないし、日本の社会と向き合うことをやめることもできない。フロンティアを海外に求めることができない。それだけにこの産業は、植物のように日本の社会に根を張り、この社会と二人三脚で生きるしかない。社会が変われば、鉄道は変わらざるを得ない。それしか生き残る道はないのである。
にもかかわらず鉄道と社会の関係は、今のところ必ずしも良好ではない。社会が鉄道に望むものと、鉄道が社会に提供できると思っているものとのギャップが恐ろしいほどに大きくなっているからだ。鉄道と社会の健全な関係をつくってゆくには、何が必要か? 鉄道の内部と社会の側の双方に目を配りながら健全なコミュニケーションづくりについて考えてゆく。
■場 所
豊島区立生活産業プラザ7階 会議室2(池袋駅東口徒歩6分)
(前回までに開催の多い豊島区立勤労福祉会館とは異なります)
■タイムテーブル
18:40〜19:20 講師による講義
19:20〜19:35 参加者の自己紹介
19:35〜19:45 休憩(軽食を用意)
19:45〜20:30 講義のまとめ+フリーディスカッション
20:30〜21:20 懇親会(同会場にて希望者のみ)
■参加対象者
職業として交通に関わっているまたはそれを希望している方
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円
■お申込み
以下をinfo@LRT.co.jpへお送り下さい。
先着20名としますので、お早めにお申込み下さい。
当日は、(株)ライトレールの関係者も参加します。
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