開催案内
第8回の講師は、工学院大学エクステンションセンター長、東京大学名誉教授の曽根 悟氏です。以下、ご本人からの当日のお話に関するご紹介です。
日本の鉄道のシェアは世界的には決して低くはなく、数字の上では健闘しているかに見えます。技術的には、定時運転率が他国に比べて際だって高いなど、客観的に見て優れている点も少なくありません。
しかし、鉄道に有利な立地条件が与えられ、それなりの役割を果たしていながら、利用者も事業者も必ずしも満足して居らず、結果的に元気がない状況が永年続いています。他国のような鉄道への手厚い補助もなく、独立採算の原則で運営されていることが都市部での鉄道利用者・事業者の元気がでない理由とするなら、その国家政策の裏付けとしての環境問題・安全問題等への説明や、そのための補助等があって然るべきですが、それさえもありません。
鉄道の積極的な利用が、自動車交通への過度の依存の弊害除去に極めて有効である、との認識を共有していながら、有効にするための積極的な対策が極めて遅れている現状の理由まで皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
その上で、技術的にも、経営的にも、政策的にもまだできること、やるべきことが沢山あることをいくつかの例を引いてお話ししたいと思います。今回の例は、ライトレール社長である阿部 等さんからの最近のメールにヒントを取って、「痛勤」と呼ばれる通勤サービスの改善の可能性、新しい鉄道として脚光を浴びている
つくばエクスプレス のあるべき姿を引き合いに出して、具体的に述べてみたいと思います。
「交通ビジネス塾」では後半のフリーディスカッションが極めて大切ですから、日頃の通勤や最新の鉄道である つくばエクスプレス
の改善の余地などについて、できれば事前に各受講者の考えを簡単にまとめておいていただけると、さらに塾の有効性が高まると思います。
曽根先生は、つくばエクスプレス の改善の余地についてもお話されます。
事前の調査用に、以下をご参考にして下さい。
つくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道株式会社)
ウィキペディア
茨城県
企画部 つくば・ひたちなか整備局 新線・つくば調整課
■テーマ
国内外の鉄道の評価と将来への期待
■講 師
曽根 悟氏
工学院大学エクステンションセンター長、東京大学名誉教授
1939(昭和14)年、東京都生まれ。1962年東京大学工学部電気工学科卒業。
国鉄志望を就職担当教授に止められて
1967年同大学院博士課程修了(工学博士)。
同年から2000年まで東大工学部・工学系研究科教官。
2000年工学院大学に電気鉄道研究室を立上げ2007年まで同大学教授。
2度目の定年により現職(非常勤)。
他に東京大学名誉教授、日本鉄道技術協会副会長、JR西日本社外取締役。
■日 時
2007年10月22日(月) 19時(5分前までに集合下さい)
■場 所
株式会社ライトレール 会議スペース(池袋駅西口から徒歩約6分)
■タイムテーブル
19:00〜19:40 曽根氏による講義
19:40〜20:00 参加者の自己紹介
20:00〜20:10 休憩(軽食を用意します)
20:10〜21:00 講義のまとめ+フリーディスカッション
21:00〜22:00 懇親会(同会場にて希望者のみ1,000円会費)
■参加対象者
交通に関わる業務に就いているまたは就くことを希望している人
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円
■お申込み
以下をinfo@LRT.co.jpへお送り下さい。
先着12名としますので、お早めにお申込み下さい。
当日は、(株)ライトレールの関係者も参加します。
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