開催案内
第9回の講師は、(株)三菱総合研究所 交通政策研究グループ 主任研究員、前(株)ライトレール
取締役の深山 剛氏です。以下、ご本人からの当日のお話に関するご紹介です。
鉄道業を生業としている方や、鉄道業に興味を持つ方の関心事項の中には、鉄道業の持つ「公共性」と「企業性」の双方、あるいはどちらかがあるのではないかと思います。
例えば、鉄道業の持つ公共性を前面に出せば、たとえ赤字であってもローカル線の維持は社会的使命として果たし、地域貢献することが鉄道の使命であるとする見方が出てくるでしょう。一方、JRや私鉄はあくまで私企業なのだから、利益追求の中からサービスを競っていくのが本来の姿である、といった意見もあるでしょう。
一般的には、公共性は「公平」を追求する概念であり、企業性とは「効率」を追求する概念であるといえます。しかしこれら二つの概念は、しばしば対立するものの、時には同じ目線を持つのかもしれません。似たような話としては、小泉構造改革(効率)を支持した国民が、2年後の参院選で格差是正(公平)を掲げた民主党に軍配を上げた事実を想起することができます。
上記のような問題意識のもと、今回のお話では、公共性と企業性、あるいは官と民の差異と役割を明確にしたうえで、鉄道業における公共性と企業性にまつわるエピソードを紹介していきたいと思います。
お話の中では、鉄道会社と行政当局との間で生じたいくつかの論争や、官民共同事業とされる地域鉄道の再生事例なども取り上げてみたいと考えます。そのうえで、鉄道業における公共性と企業性の今後の展開を、皆でディスカッションしてみたいと思います。
■テーマ
鉄道業における公共性と企業性
■講 師
深山 剛氏
(株)三菱総合研究所 社会システム研究本部 交通政策研究G 主任研究員、
前(株)ライトレール 取締役、1967(昭和42)年、東京都生まれ。
1989年一橋大学経済学部卒業、1989年JR東日本入社。
投資計画部・経営管理部・横浜支社・パリ事務所等勤務。
財団法人運輸政策研究機構に出向した際は富山ライトレールの計画策定。
1996年米ミシガン大学経営大学院修了(MBA)。
2006年三菱総合研究所入社。
2007年東京大学公共政策大学院修了(MPA)。
■日 時
2007年11月28日(水) 19時(5分前までに集合下さい)
■場 所
株式会社ライトレール 会議スペース(池袋駅西口から徒歩約6分)
■タイムテーブル
19:00〜19:40 深山氏による講義
19:40〜20:00 参加者の自己紹介
20:00〜20:10 休憩(軽食を用意します)
20:10〜21:00 講義のまとめ+フリーディスカッション
21:00〜22:00 懇親会(同会場にて希望者のみ1,000円会費)
■参加対象者
交通に関わる業務に就いているまたは就くことを希望している人
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円
■お申込み
以下をinfo@LRT.co.jpへお送り下さい。
先着12名としますので、お早めにお申込み下さい。
当日は、(株)ライトレールの関係者も参加します。
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