開催案内
第7回の講師は、JR東日本の常務取締役の小縣方樹氏です。以下、ご本人からの当日のお話に関するご紹介です。
日本は、その人口・経済規模、地理的特性等により、大きな鉄道需要を生じています。特に、旅客輸送、その中でも都市部では、鉄道に対する依存度が極めて高くなっています。
そうした日本で、JR東日本は、最大そして世界でも最大級の鉄道会社です。その営業キロは、7537kmと欧米の鉄道(1つの国全体)の1/5〜1/2程度の規模ですが、輸送人員は4〜200倍と世界一です。また、輸送人キロや輸送収入でもイギリス・ドイツ・フランス・イタリア・アメリカのどの国をも上回っています。
日本の鉄道は、これまで世界を2度変えました。そしてこれから、3度、世界を変えることになると思い
ます。1度目は、1964年新幹線の誕生です。そこから世界の鉄道は、高速列車の可能性を認識し再生し今日があります。2度目は、1987年国鉄の民営分割化です。世界の鉄道は、分割民営化による経営の再生の可能性を認識し今日があります。そして3度目は、鉄道のICカード乗車券Suicaです。もう既に世界の鉄道が興味を持って日本を訪れています。世界の鉄道の領域を拡げ、収入・コスト構造を変革し、鉄道の顧客の生活革命につながる可能性を持っています。
JR東日本は、2001年11月にSuicaサービスを導入し、利用範囲を順次拡大するとともに、電子マネーとしての使用開始やモバイルSuicaなどの高機能化も進めてきました。そして、最大のプロジェクトである「SuicaとPASMOの相互利用」サービスを2007年3月に開始しました。このサービスは、首都圏のほとんどの鉄道・地下鉄・バスが1枚のICカードで乗降りできるという公共交通機関史に残るものであり、これによってお客さまの利便性は飛躍的に向上し、鉄道事業の競争力強化にもつながりました。
本講演では、Suica導入からPASMOとの相互利用開始に至るICカード乗車券の発展過程を振返り、乗車券機能だけではなく電子マネーや個人認証という機能を併せ持つSuicaの特徴を活かした今後の展開戦略をご紹介します。
合せて、地球環境問題、エネルギー問題、高齢社会への対応、地域活性化等の様々な課題へ対応するため鉄道への期待が高まる中、Suicaの活用を含む鉄道事業の将来展望について概説します。
■テーマ
ICカード乗車券の活用を含む鉄道事業の将来展望について
■講 師
小縣方樹(おがた・まさき)氏
東日本旅客鉄道(株) 常務取締役
IT・Suica事業本部長、鉄道事業本部副本部長
1974年 東京大学工学部機械工学科卒業、日本国有鉄道入社
1987年 民営化とともにJR東日本入社、営業部サービス課長
投資計画部担当課長、人事部勤労課長、安全対策部長、広報部長等を歴任
2002年 取締役、2004年常務取締役 鉄道事業本部副本部長
2006年 常務取締役 IT事業本部長・鉄道事業本部副本部長
2007年7月 現職。
■日 時
2007年9月28日(金) 19時(5分前までに集合下さい)
■場 所
株式会社ライトレール 会議スペース(池袋駅西口から徒歩約6分)
■タイムテーブル
19:00〜19:40 小縣氏による講義
19:40〜20:00 参加者の自己紹介
20:00〜20:10 休憩(軽食を用意します)
20:10〜21:00 講義のまとめ+フリーディスカッション
21:00〜22:00 懇親会(同会場にて希望者のみ1,000円会費)
■参加対象者
交通に関わる業務に就いているまたは就くことを希望している人
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円
■お申込み
以下をinfo@LRT.co.jpへお送り下さい。
先着12名としますので、お早めにお申込み下さい。
当日は、(株)ライトレールの関係者も参加します。
--------------------(キリトリ)--------------------
氏 名:
所属・役職:
質問 など:
|