開催案内
今回の講師は、(財)国土技術研究センター 調査第3部長の美濃部雄人氏です。
以下、ご本人からの当日のお話に関するご紹介です。
今、道路財源の議論が盛んですが、都市内には、道路交通の円滑化のために、鉄道を高架化する、駅前広場を作る、駐車場の整備をするといった「車線数の拡大」以外を行う道路事業がたくさんあります。私は、旧建設省の都市局に採用され、静岡県、福井県等地方公共団体に出向時には、道路だけではなく、市街化区域、用途地域などの土地利用制限、公園、下水道、市街地開発事業等の都市計画決定に携わるとともに、本省、研究機関においては、都市の環境政策、鉄道と道路の立体交差、新交通システム、路面電車など、どちらかというと境界領域に携わってきました。
そのため、環境問題、交通問題等に関して、公務員としてはタテ割の発想にとらわれない発想をすることができたかと思います。特に、平成12年からの福井県庁都市計画課長の時代には、2度の事故で再建が危ぶまれた京福電鉄の存続のため、ふくい路面電車とまちづくりの会などを通じて情報発信を行うとともに、特に、主に新設の鉄道に用いられる費用便益分析を鉄道の存続に適応するよう庁内調整に奔走しました。こうした動きは、地方拠点都市の鉄道の社会的効果を再認識させ地方ローカル線関係者を大いに勇気づけました。
現在は(財)国土技術研究センターに出向し、中心市街地問題、踏切問題、自動二輪車駐車場に関する調査などを担当しています。当日は、国土交通省都市・地域整備局の平成20年度予算概要をご説明するとともに、平成19年度に行った多様な開かずの踏切対策の実験についての話題を提供します。
どちらかというと、都市政策を行政の内側から見てきた者として、日頃の素朴な疑問、「なぜ駅に止まるのにその先の踏切が閉まるのだろうか」とか、「鉄道高架はどれぐらいの費用がかかるのか」とか様々な疑問に対して、単に鉄道技術的な答えだけではなく、鉄道会社のインセンティブ、公共事業でできることの限界など、様々な観点からお答えができると思います。記憶力が悪いので、具体的な名称、数字は資料の範囲以外ではお答えできないかと思いますが。地球温暖化問題の解決に人口減少時代の都市計画はどこまで貢献できるかなど、現在とりくんでいる新しい課題にも皆様からヒントを頂ければ幸いです。楽しい夜を期待したいと思います。
■テーマ
最近の街路事業、踏切対策について
■講 師 美濃部雄人(ゆうじん)氏
(財)国土技術研究センター 調査第3部長
1962(昭和37)年、京都市生まれ
1987年京都大学工学研究科修了(水文学を専攻)
同年建設省採用後 静岡県、建設省都市局都市計画課
同建設大学校建設政策研究センター、四国地方建設局土佐国道工事事務所
同局企画課、北海道開発庁、建設省都市局都市政策課、福井県都市計画課長
国交省都市・地域整備局街路課(連続立体、新交通、路面電車担当)
都市再生機構(地方ニュータウン担当)
北海道開発局旭川開発建設部(河川・道路担当次長)を経て現職
NPO環境文明21、交通権学会、水資源環境学会、環境経済・政策学会
エントロピー学会、都市計画学会、土木学会等会員
■日 時
2008年4月25日(金) 19時(5分前までに集合下さい)
■場 所
池袋駅近辺の集会スペース(確定次第、ご参加の方にご案内します)
■タイムテーブル
19:00〜19:40 美濃部氏による講義
19:40〜20:00 参加者の自己紹介
20:00〜20:10 休憩(軽食を用意)
20:10〜21:00 講義のまとめ+フリーディスカッション
21:00〜22:00 懇親会(同会場にて希望者のみ1,000円会費)
■参加対象者
職業として交通に関わっているまたはそれを希望している人人
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円
■お申込み
以下をinfo@LRT.co.jpへお送り下さい。
先着20名としますので、お早めにお申込み下さい。
当日は、(株)ライトレールの関係者も参加します。
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